ませりん(ツアー現地スタッフ) – MAKE HAPPY
ワンフェスブログ

ませりん(ツアー現地スタッフ)


今日は、内モンゴルの現場で8年も駐在員を務めていて、いつもワンフェスの内モンゴル植林ツアーを一緒に盛り上げてくれ、もはやツアーになくてはならない存在の『ませりん』から、第8回中国内モンゴル植林ツアーに向けてメッセージをいただいたので紹介します^^♪


☆学びの里

沙漠の村で生活していると時々こんなこと考えます。

便利大国日本での生活は自然と目の向く先が狭く小さく仕舞いには気にも留めなくなっていくようなそんな気がしてならない。

大切な事を忘れてしまったのか、はたまた気付きもしないのか。と。

みんなにはこの旅を通して日本で経験できない事を実際に見て聞いて学んで感じていって欲しい。

大自然、現地農牧民の心、生活、習慣、現地の気候、動植物の種類、色や形、空気、生命の大切さ、物の大切さ、思いやり、街に出たら行き交う人々、その行動、街並み、街の緑、ありとあらゆる方面に目を向けて下さい。たくさんの疑問を投げ掛け各々がたくさんの事を感じ取って行って欲しいと願っています。そこから生まれる新しい心が、新しい世界が必ず見つかります。


ここでは私の感じた事を少しお話しましょう。

無駄遣いはしていませんか?例えば生活用水、現場周辺の村では現在でこそ各家庭に井戸があり、電気が通りポンプアップによりいつでも水を利用することができるようになりましたが、数年前までは村に一つの井戸しかありませんでした。

しかもバケツにロープを括り井戸に落として水を引き上げるといった昔ながらの方法で、一日何十回も家と井戸を往復し先ず家畜(馬、牛、羊、山羊、駱駝、鶏)に腹いっぱい水を与えます。

相当な量になるのはお分かりになるかと思います。

その後は家族が使用する生活用水を運ぶのです。

それが小学生くらいの子供の仕事、どれだけ辛い仕事かどれだけ苦労しているかどんな気持ちで運んでいるのか、現在の日本人にはその現場を見ないと聞かないと誰一人気付きもしないのです。

そんな生活を彼らはつい最近まで(もちろん今でもそのような生活をしている村はたくさんあります)送っていました。

顔を洗う水も手を洗う水も足を洗う水も全て同じ、家族全員がその水を使い真っ黒でドロドロになるまで使用するのです。

そのドロドロになった水は植物に与え一滴も無駄にはしないのです。

それだけ水を大切にしているのです。

私が村の人の家で生活している時は、毎回新鮮な水に交換してくれようとするのですが、そんな水は使えません。

新しい水を断って、私もみんなと同じように真っ黒な水で顔を洗ったもんでした。

箸や食器はお茶や白湯で濯いで飲んでいましたよ。

皆様にも同じようにしろとは言いませんが、大切にするという心を持って日々生活してもらいたいと思います。

壊れた物を捨てていませんか?

直ぐ新しい物を購入していませんか?

物に対する愛情失っていませんか?

私たちが生活している現場にはデパートもコンビニもホームセンターもありません。

道具一つ使うにしても心を籠めて愛を籠めて使用しています。

しかし外れてしまったり割れてしまったり折れてしまったり切れてしまったりとハプニングは付きものです。

そんな時壊れたからと言って新しい物を購入するのに私たちは100kmも200kmも離れた街まで出掛けなければなりません。

一日がかりになりますので、そんな簡単には行けないよね。

壊れたら壊れた部分を自分で工夫して作ったり代わりの物を取り付けたりと、修理して修理して大切に大切に使用しています。

大切に使用された道具には心が、命が宿ると言います。

また生活に馴染むものです。

物を愛して心を籠めて感謝を籠めて使用する。

これ大切なことですよね。


アスファルトの道路を歩いていて気付くことありませんか?

アスファルトを割って破って草が生えているところ見たことありませんか?

元々は野原だった証拠なのです。

人間が生活する為に便利な世の中を造ってしまったのです。

草が花が木が苦しんでいるんじゃないか?

もっと自然が喜ぶ世の中を造ってあげなければいけないんじゃないか?

自分達だけを見ていちゃダメ!!

もっと広い目で見なきゃ!!

植物も動物も人間もみんな地球に暮らす仲間なんです。

もっともっとみんなが喜ぶ大自然にしなければ!!

人間だけが便利な世の中を造っちゃダメだよね。

中国沙漠植林隊に参加すると大体は北京に一泊しますよね。

市内公共バスや地下鉄に乗った事ありますか?

是非乗ってみてください!!

素敵な光景が見られますよ。

若い人たちはお年寄りや身体の不自由な方に必ず席を譲っています。

乗り降りする時に荷物を持ってあげる人もいましたよ。

私はこの光景を見て涙が出ました。

止まりませんでした。

現在日本でお年寄りや身体の不自由な方に席を譲る若者がどれだけいますか?

みんな我先にって乗車席取りしてるんじゃないかな?

こんどお年寄りや身体の不自由な方に席を譲ってみて!

心爽やかみんなが嬉しいよ!!

勇気を持って行動してみて!!


一つ提案があります。家庭や学校で一日一善運動を進めて下さい。

そして家庭では夕食の時に、今日は何をしたかをみんなで発表する。

学校では一日一善運動の発表の時間を作り、みんなで昨日は何をしたかを発表する。

勿論先生もね。お花に水をあげたでも良い。

お年寄りに席を譲ったでも良い。

その発表会がまた子供たちの勉強の場になると思いませんか?あっ誰誰ちゃんはあんなことしたんだ!

誰誰君はこんなことしたんだ!と学んでいくと思います。

そして生涯それを忘れさせないよう努力しましょう。

そしたら未来は明るいじゃないですか!!

忘れてしまったこと。気付きもしなかったこと。

知りもしなかったこと。みんな思い出します。

みんな感じます。みんな学べます。

そんな現場へ、どうか一人でも多くの方々に声を掛けて来て下さい。

想いは必ず伝わる。

奇跡は必ず起きて連鎖する。

みんなで平和の木をたくさん植えよ!!


想像してごらん みんなが平和に暮らしているところを
想像してごらん みんなが希望に満ちた森を育てているところを

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