自然と共生する学びが防災にもつながる? 植林と間伐の現場から – MAKE HAPPY
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自然と共生する学びが防災にもつながる? 植林と間伐の現場から

最近、雨の降り方が極端になったと感じることはありませんか?短い時間に強く降ったり、逆に降らない時期が続いたりすると、ニュースで見る土砂災害や浸水がどこか遠い話に思えなくなります。とはいえ、防災のために何を学べばいいのか、日々の暮らしの中で何から手をつければいいのかは迷いやすいところです。自然と共生する学びが防災につながると聞いても、植林や間伐と自分の生活が結びつかない方もいると思います。この記事では、森の手入れがなぜ災害の備えと関係するのかを、なるべく身近な言葉で整理していきます。

 

目次
  1. 自然共生の学びとは何かをやさしく整理
  2. 防災と自然環境がつながる理由
  3. 植林が防災につながる仕組みを現場目線で
  4. 間伐が必要な人工林の現状
  5. 間伐で森が元気になると何が変わるのか
  6. 自然共生の学びを日常に落とし込むヒント
  7. 子どもと一緒に学ぶときのポイント
  8. 特定非営利活動法人MAKE HAPPYの活動と参加の形
  9. まとめ

自然共生の学びとは何かをやさしく整理

自然共生の学びというと、自然を大切にしましょうという気持ちの話に聞こえるかもしれません。でも実際は、暮らしの安全や地域の未来にもつながる、具体的な見方を身につけることでもあります。ここでは言葉の範囲を広げすぎず、生活者の感覚に近い形で整理します。

 

自然共生という言葉が指す範囲

自然共生は、人が自然を一方的に使うのでも、ただ守るだけでもなく、支え合う関係を目指す考え方です。森なら木を育てるだけでなく、土や水、生きものの循環まで含めて見ます。海ならごみの問題だけでなく、川から流れ込むものや、雨の降り方、街の排水までつながってきます。大事なのは、自然を外側に置かず、自分たちの生活の一部として捉えることです。

 

知識だけで終わらない学びの形

本や動画で知ることは入口として役に立ちます。ただ、自然共生の学びは、知ったつもりで終わりやすいのも正直なところです。たとえば森の写真を見ても、土が締まっているのか、下草があるのか、雨がしみ込みやすいのかは分かりにくいです。だからこそ、観察や体験、そして日々のニュースの見方まで含めて、行動に移せる形にしていくのがポイントになります。

 

暮らしの選択につながる視点

自然共生の学びは、買い物や移動、地域との関わり方にも影響します。災害のニュースを見たときに、地形だけでなく森の状態にも目が向くようになります。旅行先で山の斜面を見たとき、木が密集しすぎていないか、地面がむき出しになっていないかなど、気づきが増えます。こうした小さな視点の積み重ねが、無理のない範囲での備えにつながっていきます。

 

 

防災と自然環境がつながる理由

防災というと、避難袋やハザードマップが先に思い浮かびますよね。もちろんそれらも大切です。一方で、災害が起きにくい環境を整えるという考え方もあります。森や川、海は別々に見えますが、水の動きでつながっています。

 

雨の降り方が変わる時代のリスク

近年は、短時間の強い雨で排水が追いつかず、川が増水したり、斜面が崩れたりする場面が増えています。雨が降ること自体は自然な現象でも、降り方が急だと、地面が受け止めきれません。すると、雨水が一気に流れ出て、土砂や流木が動きやすくなります。防災は、避難の準備だけでなく、雨を受け止める側の環境を知ることからも始まります。

 

土砂災害や洪水と森の状態の関係

森はスポンジのように雨を受け止め、ゆっくり川へ流す役割があります。ただし、その働きは森の状態によって変わります。下草が少なく地面が固いと、水がしみ込みにくくなり、表面を流れる水が増えます。逆に、土がふかふかで根が張っていると、雨が地中に入りやすく、急な流出が抑えられます。森の手入れは、土と水の状態を整えることでもあります。

 

守るだけでなく整えるという考え方

自然を守るという言葉には、手を加えない方がよいという印象もあります。でも日本の森には、人が植えて育ててきた人工林も多く、放っておくと弱りやすい場所があります。守るために整える、整えることで守れる、という発想に切り替えると、防災とのつながりが見えやすくなります。森の手入れは、自然を壊す行為ではなく、機能を取り戻すための作業になり得ます。

 

 

植林が防災につながる仕組みを現場目線で

植林は緑を増やす活動として知られていますが、実際の現場では土や水の状態を整える意味合いも大きいです。木を植えれば終わりではなく、その後の育ち方まで含めて考えると、防災との関係がより具体的になります。

 

木を植える目的は緑化だけではない

木があると景色が良くなるのは確かです。でも植林の目的はそれだけではありません。森林が育つことで、雨が地面に当たる勢いが弱まり、土が削られにくくなります。葉や枝が雨を受け止め、地表に落ちる水を分散させるイメージです。さらに、落ち葉が積もると土の表面が覆われ、乾燥や流出を防ぎやすくなります。

 

根が土を支えることと水のしみ込み

木の根は、土をつかむように広がります。これが斜面の土を支える一因になります。また根が伸びることで土の中にすき間ができ、水がしみ込みやすくなる面もあります。雨が降ったとき、地表を勢いよく流れる水が減れば、川の増水の仕方も穏やかになりやすいです。もちろん地形や土質で違いはありますが、森が水の動きをゆっくりにする役割を持つことは、生活者の感覚でも理解しやすいポイントです。

 

植えた後の手入れが大切になる理由

植林は植えた瞬間が完成ではありません。苗木は日照や水分、周りの草の影響を受けやすく、育つまでに時間がかかります。下草が伸びすぎると光が届きにくくなったり、逆に地面がむき出しだと乾燥しやすかったりします。適切に育つことで、根が張り、落ち葉が増え、土が守られる状態に近づきます。防災につながる森の力は、育って初めて安定していきます。

 

 

間伐が必要な人工林の現状

日本には、スギやヒノキなど人が植えた人工林が広くあります。木材としての価値だけでなく、水や土を守る役割も期待されますが、手入れが不足すると森の働きが弱まりやすいです。ここでは、なぜ間伐が必要なのかを、森の中で起きやすいことから見ていきます。

 

スギやヒノキの森で起きやすいこと

人工林は、同じ種類の木が同じくらいの間隔で植えられていることが多いです。放置すると木が混み合い、枝葉が重なって光が入りにくくなります。すると下草が育ちにくく、地面がむき出しになりがちです。雨が直接当たり、土が流れやすくなる条件がそろってしまうことがあります。森の見た目は木がたくさんで安心に見えても、中の地面が弱っている場合があります。

 

光が入らない森で土が弱りやすい背景

下草や低木は、土の表面を覆い、雨の衝撃を和らげます。根も浅いところに張り、表土を支えます。ところが暗い森では下草が少なくなり、落ち葉も分解が進みにくいことがあります。結果として土が固くなり、雨がしみ込みにくくなることがあります。水が地表を流れやすくなると、小さな溝ができ、それが広がって土の流出につながる場合もあります。

 

人手不足で手入れが追いつかない事情

間伐は木を切る作業なので、道具や安全管理が必要です。山の中は足場が悪く、搬出にも手間がかかります。林業の担い手不足や採算の問題で、手入れが後回しになりやすい現実があります。森は一度荒れると、元に戻すのに時間がかかります。だからこそ、森の状態を知り、手入れの意義を理解しておくことが、防災の学びとしても大切になってきます。

 

 

間伐で森が元気になると何が変わるのか

間伐は木を減らすので、最初は自然を壊しているように見えるかもしれません。でも目的は、残す木を健康に育て、森全体の働きを取り戻すことです。ここでは、間伐後に森の中で起きる変化を、暮らしとつながる形でイメージしてみます。

 

下草が育つことで土が守られる

木を適度に間引くと、林床に光が届きやすくなります。すると下草や低木が育ち、地面が覆われます。これが雨の衝撃を和らげ、土の流出を抑える助けになります。さらに、草や低木の根が表土をつかむことで、斜面の表面が崩れにくくなることも期待できます。森の中で緑が増えるのは、単に見た目の問題ではなく、土の状態に関わる変化です。

 

水の流れが穏やかになるイメージ

下草があると、雨水が地面を流れるスピードが落ちます。土にしみ込む時間が増え、急に川へ流れ込む量が減りやすくなります。もちろん豪雨では限界もありますが、普段から水の動きが緩やかになると、小さな増水が積み重なって大きな被害になる流れを抑える方向に働きます。森の手入れは、雨の日だけでなく、晴れの日の土づくりが効いてくる取り組みです。

 

生きもののすみかが戻ることの意味

間伐で明るさが戻ると、植物の種類が増えやすくなります。植物が増えると昆虫が増え、鳥や小動物も暮らしやすくなります。生きものが増えることは、森が単調ではなく、複数の層を持った状態に近づくサインでもあります。多様な森は、病害虫や気象の変化に対しても一気に弱りにくい面があります。防災の話から少し遠く見えても、森の安定につながる大事な要素です。

 

 

自然共生の学びを日常に落とし込むヒント

自然共生は、特別な場所に行かないと学べないものではありません。ニュースの見方や、近所の緑の観察でも十分に入口になります。ここでは、忙しい日々でも続けやすい形に落とし込むコツをまとめます。

 

ニュースの見方が変わるチェックポイント

土砂災害や洪水の報道を見たとき、雨量や川の水位だけでなく、地形と土地の使われ方にも目を向けてみてください。山が急か、谷が狭いか、上流に人工林が多い地域か、などです。可能なら自治体のハザードマップも合わせて確認すると、自分の暮らしの場所と重ねやすくなります。自然共生の学びは、知識を増やすより、見る観点を増やすことが近道です。

 

身近な森や緑地を観察するコツ

散歩の途中で小さな斜面や雑木林があれば、地面の様子を見てみましょう。下草があるか、落ち葉が積もっているか、雨のあとに水が流れた跡があるか。木だけでなく地面を見るのがコツです。公園の林でも、明るい場所と暗い場所で植生が違うのが分かります。こうした観察は、防災の感覚を育てる練習にもなります。

 

無理なく続けられる関わり方の選び方

現地での作業に参加できる人もいれば、時間や体力、距離の都合で難しい人もいます。どちらが正しいではなく、続けられる形を選ぶことが大切です。情報を追う、家族や友人と話題にする、寄付で支える、年に一度だけ体験に行くなど、関わり方はいくつもあります。自然共生の学びは、生活を圧迫しない形のほうが長続きしやすいです。

 

 

子どもと一緒に学ぶときのポイント

子どもと自然を学ぶときは、正しい知識を教えるより、感じたことを言葉にする時間が役に立ちます。ただし安全面の配慮は欠かせません。家庭でできる範囲の工夫を押さえておくと、学びが日常に根づきやすくなります。

 

体験が記憶に残る理由

木の匂い、落ち葉の感触、雨上がりの土の柔らかさなど、五感の情報は記憶に残りやすいです。写真や映像よりも、実際に歩いてみると、斜面の急さや足元の滑りやすさも分かります。防災の学びとしても、危険を想像する材料が増えます。体験は大げさでなくてよく、近所の公園でも十分に意味があります。

 

危険を避けながら自然に触れる工夫

大雨の前後や、川の増水時、崖の近くは避けましょう。靴は滑りにくいものを選び、天気と時間に余裕を持たせると安心です。虫刺されやかぶれへの備えもあるとよいです。安全を確保したうえで、地面の様子や水の流れを観察すると、自然の力を過度に怖がらず、現実的に捉えやすくなります。

 

家庭で話せる問いかけ例

帰宅後に、何が一番変だった?どこが歩きやすかった?雨が降ったら水はどこへ行くと思う?など、答えが一つに決まらない問いかけが向いています。正解探しより、気づきを言葉にする練習になります。ニュースとつなげるなら、この前の雨の映像と似てるところはあった?と聞くのもよいです。自然共生の学びは、会話の中で少しずつ育ちます。

 

 

特定非営利活動法人MAKE HAPPYの活動と参加の形

自然共生の学びを防災につなげるには、森を知るだけでなく、実際に整える活動が欠かせません。特定非営利活動法人MAKE HAPPYでは、植林や間伐、災害復興支援、海洋掃除などを通して、自然環境の保護と人の暮らしを結びつける取り組みを続けています。現地に行けない方でも関われる形があるので、できる範囲での参加を考えてみてください。

 

植林と間伐を防災や復興支援につなげている理由

森の手入れは、災害が起きた後に助けに行くことと別の話に見えます。でも、森が雨を受け止める力を保つことは、土砂災害や洪水のリスクを下げる方向に働きます。植林は森を育てる取り組みで、間伐は森の状態を整える取り組みです。どちらか一方ではなく、育てて整えることをセットで考えると、防災とのつながりが理解しやすくなります。こうした予防の視点と、復興の現場での支援が、同じ線上にあるという考え方です。

 

災害支援部門め組JAPANが大切にしていること

災害支援部門め組JAPANでは、泥かきや家財出しなどの作業支援に加えて、壁剥がしや洗浄、消毒といった技術が必要な支援、地域の集まりを支える活動、ボランティアの受け入れ体制づくりなどにも取り組んできました。作業の量だけでなく、被災された方の気持ちに寄り添い、話を聞きながら一緒に過ごす時間を大切にしています。復旧は生活の再出発でもあるので、人と人の関係を丁寧に結び直すことが欠かせないと考えています。

 

現地に行けない方も支えられるハッピーサポーターの仕組み

時間や距離の都合で現地参加が難しい方に向けて、毎月定額で活動を応援できるハッピーサポーターを募集しています。個人会員と法人会員があり、月額と年額のコースがあります。森の整備や災害支援は、道具や資材、移動、拠点の維持など継続的な費用が必要です。定額での応援は、活動の継続性を支える土台になります。自分は現場に行けないから無理と感じていた方でも、関わり方の選択肢として検討できます。

 

1st penguin projectでできる関わり方

1st penguin projectでは、TEAM JAPANとして複数の支援団体がチームになり、災害復興支援を行っています。何かしたい気持ちはあるけれど、何をしたらよいか分からない方に向けて、ミーティングやオープンチャットへの参加、できる範囲の行動の後押しをしています。現場に入ることだけが支援ではありません。情報共有や声かけ、準備の手伝いなど、関われる幅を広げる入り口として活用できます。

 

 

まとめ

自然共生の学びは、自然を守る気持ちを育てるだけでなく、災害の起き方を理解し、備えを現実的にするための土台にもなります。森が雨を受け止める力は、木があるだけで決まるのではなく、土の状態や下草の有無など、手入れの積み重ねで変わっていきます。植林は森を育てる取り組みで、間伐は森を整える取り組みです。セットで捉えると、なぜ防災につながるのかが見えやすくなります。日常では、ニュースの見方を少し変えたり、散歩で地面の様子を見たりするだけでも学びは始められます。現地に行けない方でも、応援という形で活動を支える選択肢があります。特定非営利活動法人MAKE HAPPYは、森の手入れから災害復興支援までをつなげて取り組んでいるため、関心の入り口がどこにあっても参加しやすいのが強みです。ご相談や参加方法の確認は、以下からお問い合わせください。お問い合わせはこちら

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