今日は、集英社さんから出版される、ある書籍企画の取材でした。
(岡さんありがとうございます!引き続きよろしくお願いします)
その中で自分で喋りながら、思い出したことがある。
それは、なぜ僕はこんなに先生というお役割に、
大きな生きがいや喜びを感じているのか、について。
海の掃除が始まるずっと前、
僕の人生の一番の原点はカンボジアでした。
人生で初めての海外カンボジアで出会った孤児院の子どもたちに、
僕は本当にたくさんの愛をもらった。
社会に馴染めず鬱になり、心が病んでいた僕には、
カンボジアの子どもたちが本当に天使のように見えた。
そしてこの子たちとずっと一緒にいたいと思った。
子どもたちに関わることをしたいと強く思った。
カンボジアに学校を作りたいという夢もできた。
結果的に僕の人生に与えられたのは、
沙漠を緑に変えるという、もっと大枠のテーマでした。
でも僕にとっての、それを続けるモチベーションは『人』であり、
『沙漠化によって困っている誰かの役に立てる』というところでした。
その後もう一つ与えられた世界の海の掃除というテーマもそう。
一見、環境のことをやっているように見えるけど、
僕にとっては『人』。
バリの人、バリの社会の役に立ちたいという想いの元で続けてこれました。
地球のため、環境のため、と言うのは簡単。
でも続けて来れたからこそ言えるのは、
人は何か具体的な対象がないと、
長期にわたる継続は難しいということ。
だから僕にとっての本質は『人』であり、
表面上はやっていることは違うように見えても、
その根底ではずっと同じものを続けています。
そんな中で新たに、バリ島で日本語の先生というお役割をいただき、
学生たちと向き合うことが、
なぜ僕に大きな生きがいや喜びをもたらしているのか、
今日取材の中で思い出したことは、
カンボジアで生まれた『子どもたちと関わることをしたい』
という夢でした。
意識的には忘れていても、
心の深くではずっとそれを求め続けていたんだなぁと思ったんです。
それを与えていただくまでには、
沙漠の植林や海の掃除を通して、
人間的な経験や心の成長を積むことが必要だったんだと思います。
気づいたら、また一つ、あの頃の夢を生きていました。
p.s.
僕がクラスを受け持ったり、関わった学生だけで約70人、
日本各地へと旅立って行きました。
みんな一生懸命日本語を学び、
愛する人たちの元を離れても、
夢や希望を持って日本で働く道を選んだ子たちです。
そのような子たちを町で見かけた時はぜひ、
日本人の優しさを与えてあげてもらえたら、うれしいです。
コメント